近年、中古車輸出がビジネスとして注目されつつありますが、実際に自動車を輸出しようとなると、なかなか複雑な手続きや準備が必要となります。
国際輸送では品目に限らず、さまざまな規制がありますが、自動車の場合には排ガス規制や年式規制をはじめ、とくに厳格な基準を設けている国・地域も少なくありません。
そのため、中古車を輸出する際には正しい知識を身につけ、スムーズな輸出入ができるよう事前の調査や準備を進めることが重要です。
本記事では、中古車の輸出方法と流れ、必要書類や注意点について解説します。
中古車の輸出方法
中古車を輸出するうえでは、大きく分けて「個人で輸出する方法」と「輸出代行会社を通じて輸出する方法」があります。
個人輸出は一見コストが抑えられて儲かるビジネスという印象がありますが、実際は輸入規制への対応、必要書類の準備、輸出抹消登録といった煩雑な手続きが伴い、運営上の工数が非常に多くなります。
一方、輸出代行会社を活用すれば、こうした業務を一括で委託でき、ビジネスとしての効率を大きく上げることも可能です。
以下では、それぞれの違いについて解説します。
個人で輸出する場合
個人で中古車を輸出する場合、自らが輸出者となり、売買契約の締結、インボイス・パッキングリストの作成、輸出抹消登録、通関手続きまで一貫して行う必要があります。
輸出ビジネスとして取り組む場合、古物商許可の取得も必要であり、事業を始めるにも相応の手間やコストがかかります。
また、輸出先の国ごとの年式規制やハンドル規制といった輸入規制をクリアしなければ、現地で販売できず大きな損失につながることも。一方で、書類準備や物流手配をうまくこなせば、利益率の高い儲かるビジネスとなる可能性もあります。しっかりとした知識と準備が成功の鍵を握ります。
輸出代行会社を通じて輸出する場合
輸出代行会社を通じて輸出する場合、国際輸送の準備にかかる手間や負担を大きく軽減できます。
たとえばポチロジの海外輸送サービスでは、国内の指定ヤード(保税地域)に搬入いただくだけで、その後の通関書類の作成や発送手配はすべてお任せいただけます。
20年以上にわたって中古車輸出を手がけてきたBE FORWARDが提供しており、自動車の輸出はもちろん、バイクや自動車部品などにも対応可能です。
中古車輸出に必要な準備や手続きも含めてご相談いただけるため、まずはお気軽にお問い合わせください。
中古車を輸出する際の流れ

中古車を輸出する際の流れは、主に下記のようなステップで進めます。
- 売買契約の締結
- 輸出抹消仮登録・輸出抹消仮登録証明書の交付
- 保税地域(ヤード)への搬入
- 輸出通関の手続き
- 船積み・海外への輸出
続いてそれぞれのステップについて詳しく解説します。
売買契約の締結
まずは、海外のバイヤーとの間で売買契約を締結します。
後々のトラブルを防止できるよう、契約内容には車両の年式、走行距離、価格、納期、支払い条件などを明確に記載しておきましょう。
とくに、輸出ビジネスとして利益率を確保するには、為替リスクや輸送コストを加味した上で契約条件を決めることが重要です。
個人で輸出を行う場合であっても、契約書は必ず書面で交わし、双方の署名を得ておくことが信頼性につながります。
輸出抹消仮登録・輸出抹消仮登録証明書の交付
中古車を海外へ輸出する際には、日本国内で「輸出抹消仮登録」を行い、運輸支局から「輸出抹消仮登録証明書」を取得する必要があります。
輸出抹消仮登録は、車両が国内で使用されなくなることを証明する手続きで、輸出抹消仮登録証明書がないと通関ができないため、以降のステップに進めなくなってしまいます。
保税地域への搬入
輸出抹消仮登録証明書の交付を受けた車両は、保税地域への搬入を経て輸出通関が行われます。
保税地域とは、関税法上の管理区域であり、輸出入貨物の一時保管や通関手続きが行われる場所のことです。
ここに搬入することで、税関による検査や通関の準備が整えられます。
搬入作業は、自社で対応することも可能ですが、海外輸送や通関に慣れていない場合はポチロジのような輸出代行業者に委託することで、スムーズかつ確実に進められます。
貨物の破損や遅延を防ぐ意味でも、専門業者の活用は有効な選択肢です。
輸出通関の手続き
保税地域に搬入された貨物は、輸出通関手続きに進みます。
通関時には、インボイスやパッキングリスト、輸出抹消仮登録証明書などの書類が細かくチェックされ、各種規制への違反がないか確認されます。
提出書類や申告内容に不備があると通関が遅れるため、事前のチェックが重要です。
海外への貨物の輸送
通関の完了後は、船や航空機への積み込みを行い、海外に中古車を輸送します。
ポチロジの場合、自動車専用船、またはコンテナ船による輸送を行っています。
到着までの日数は仕向地によって異なり、主要なエリアへの所要日数は下記のとおりです。
| 仕向地 | 輸送日数 |
| 東アフリカ | 25日〜30日 |
| 西アフリカ | 55日〜60日 |
| ヨーロッパ | 45日〜50日 |
| ニュージーランド/オーストラリア | 20日〜30日 |
| オセアニア | 15日〜40日 |
| 中東 | 10日〜15日 |
| 北米 | 25日〜30日 |
| ハワイ/グアム | 10日前後 |
| カリブ地域 | 40日〜60日 |
| 南米 | 45日〜50日 |
なお、上記はあくまでも目安となるため、詳細は営業担当までお問い合わせください。
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●関連記事:海外に発送した荷物が届く日数はどのくらい?最短で届ける方法も紹介
中古車を輸出する際の必要書類

前述のとおり、中古車を輸出するにはさまざまな書類の提出が求められます。
代表的なものは、インボイス・送り状、パッキングリスト(梱包明細書)、船荷証券(B/L)、輸出抹消登録仮証明書、船積前検査証明書などです。
以下では、それぞれの書類の内容と役割について解説します。
インボイス・送り状
インボイスとは、中古車の輸出時に必須となる書類です。
車両の価格や数量、取引条件、支払い方法などが記載されており、税関審査や輸出規制の確認などに用いられます。
個人輸出においても、インボイスに不備があると通関が遅れることがあるため、正確な記載が求められます。
●関連記事:海外発送時のインボイスの書き方を徹底解説!インボイス(運送状)の注意すべきポイントと具体例付き
パッキングリスト(梱包明細書)
パッキングリストは、輸出する中古車や付属品の内容を記録する書類です。
パッキングリスト上の車台番号、パーツ、積載物などの記載情報をもとに、輸出規制に適合しているかどうかの判断がなされます。
インボイスと同様、不備や記載漏れがあると、通関手続きに支障をきたすことがあります。
船荷証券(B/L)
船荷証券(B/L)は、船会社が発行する輸送書類で、貨物の受領証明であると同時に、権利書としての役割を持ちます。
荷送人や荷受人、貨物の内容、重量や数量などの情報が記載されており、貨物の所有権を示す有価証券です。
現地で車両を引き取る際にも提示が求められ、海上輸送において欠かせない書類の一つです。
●関連記事:Bill of Lading(B/L)とは?船荷証券の役割や内容、発行の流れについて
輸出抹消登録仮証明書
輸出抹消登録仮証明書は、日本国内で登録されている中古車を輸出するうえで必要な書類です。
国土交通省(運輸支局、または自動車検査登録事務所)での手続きを経て交付されるもので、輸出予定日の6ヶ月前から手続きが可能です。
証憑URL:https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/am/am-sub02-007.html
なお、すでに一時抹消登録を受けた自動車を輸出する場合は、輸出抹消登録とは別に、輸出予定届出証明書交付申請を行い、「輸出予定届出証明書」の交付を受けます。
船積前検査証明書
船積前検査証明書は、輸出先の国が定める規制に基づき、車両が輸入基準を満たしているかを確認するための証明書です。
とくにアフリカ諸国や中東などでは、排ガス規制や年式規制が厳格に設定されており、検査証明書がなければ現地での登録・販売ができません。
中古車を輸出する際の注意点
中古車を輸出するうえでは、各国の輸入規制を理解が必要不可欠です。
また、中古車輸出をビジネスとして営む場合には、価格変動のリスクなども考慮しなければいけません。
以下では、中古車輸出における注意点について解説します。
各国の輸入規制を遵守する
中古車輸出では、輸出先ごとに異なる輸入規制を正しく理解し、遵守することが求められます。
たとえば、年式規制や排ガス基準、ハンドル位置の制限などが代表例で、違反すると現地での登録が認められないケースもあります。
個人輸出でも規制遵守は必須であり、事前の調査を怠ると、税関で止められてしまったり、現地での登録・販売ができなくなる可能性があるため、注意しましょう。
関税率による価格変動リスクを認識する
海外向けに製品を販売するうえで、避けては通れないのが関税です。
関税は、仕向地の国への輸入にあたって課される税金で、税関において品目や価格に基づく関税が計算され、輸入者がその額を支払う仕組みになっています。
2025年のトランプ関税(相互関税政策) で話題となったように、自動車には高い関税率が課されることもあり、関税率の見直しは現地における販売価格の変動に直結します。
●関連記事:関税はどんな仕組みで課税される?税率の種類と計算方法、支払手続きについて
中古車輸出に関するよくある質問
最後に、中古車の輸出に関してよくある質問と回答についてまとめています。
航空便による輸送可否、中古車の個人輸出、中古車輸出ビジネスの利益率などの点から解説します。
中古車は航空便でも輸出できる?
自動車のような大型貨物であっても、航空輸送は可能です。
ただし、多くの航空輸送サービスではサイズ・重量などの制限があるため、自動車の国際輸送ノウハウをもった事業者に相談することをおすすめします。
ポチロジは、20年以上にわたって中古車輸出を手がけてきたBE FORWARDが提供する国際輸送サービスで、年間13.5万台を超える輸送実績があります。
●参考:自動車・自動車部品の海外輸送事例
個人でも中古車輸出はできる?
個人でも中古車輸出は可能です。
ただし、自動車の輸出入をするうえでは、国ごとに異なる複雑な規制や手続きを理解する必要があり、なかなかハードルが高いのも実情です。
書類作成や通関手続きの負担なども考えると、初心者が単独で取り組むのはリスクが高く、輸出代行会社を利用するのが安心です。
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中古車輸出ビジネスの利益率は?
中古車輸出ビジネスの利益率は、仕入れ価格、輸送コスト、関税や現地税制、さらに輸出規制対応にかかる費用などによって大きく変動するため、一概に示すことは難しいです。
しかし、安定した取引ルートと輸送手配を確立できれば、個人でも20〜30%ほどの利益率を出せるビジネスモデルとして注目されています。
証憑URL:https://tanaka-motors.com/blog/20250506/
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参考サイト




