イギリスに住む友人や家族へ荷物を送りたい、あるいはビジネスで商品を発送したいと考えたとき、「これは送っても大丈夫だろうか?」と不安に思った経験はありませんか。
特にヨーロッパの中でもイギリスは、ブレグジット(EU離脱)を経て独自の規制を強化しており、以前は送れたものが送れなくなっているケースも少なくありません。
この記事では、イギリスへの海外発送で失敗しないために、専門的な知識を基に分かりやすく解説します。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
【結論】イギリスへ送れないもの一覧|絶対的禁制品と条件付きの規制品
イギリスへの海外発送では、国際的なルールで定められた「絶対的禁制品」と、イギリス独自の検疫や法律によって制限される「条件付きの規制品」の2種類を理解しておく必要があります。
ここでは結論として、具体的な品目リストを分かりやすくご紹介します。
【危険物・違法品】法律で定められた絶対的禁制品リスト

国際輸送の安全を揺るがす危険物や、法律で所持・移転が禁じられている品物は、いかなる理由があってもイギリスへ送ることはできません。
これらは万国郵便条約や国際航空運送協会(IATA)の危険物規則によって世界共通で定められており、輸送中の飛行機や作業員の安全を確保するための絶対的なルールです。
安易な気持ちで梱包すると重大な事故につながる可能性もあるため、以下のリストに該当する品物は絶対に入れないようにしましょう。
| 火薬類 | 花火、クラッカー、発煙筒など |
| 引火性液体 | 香水、マニキュア、除光液、アルコール度数の高いお酒や消毒液、オイルライターなど |
| 高圧ガス | スプレー缶(ヘアスプレー、制汗剤、消臭スプレーなど)、カセットコンロ用ボンベ、ダイビング用ボンベ |
| 可燃性物質 | マッチ、ライター、炭 |
| 酸化性物質 | 漂白剤、過酸化物、個人用小型酸素発生器 |
| 毒物類 | 殺虫剤、農薬、水銀 |
| その他 | 麻薬、向精神薬、わいせつ物(児童ポルノ等)、偽造品・海賊版(偽ブランド品など)、ワシントン条約で規制される動植物製品 |
これらの品物は、発送が発覚した場合、荷物の没収だけでなく罰則の対象となることがあります。
【食品・植物・動物製品】検疫や衛生基準で規制が厳しい品目リスト
個人的な贈り物として最も送りがちで、かつ規制が厳しいのが食品や植物関連です。
特にブレグジット後は、これまでEU共通のルールからイギリス独自の厳格な検疫制度に移行したため、注意が求められます。
原則として発送が禁止されている品目
| 肉・肉製品 | 生肉、加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコン)、肉エキスを含む製品(カップ麺、スナック菓子、カレーのルウ等) |
| 乳製品 | 牛乳、チーズ、ヨーグルト、バターなど |
| その他動物製品 | 卵、蜂蜜(一部例外あり) |
| 植物・野菜・果物 | ほとんどの生鮮果物、野菜、切り花、球根、種子、土 |
※上記の規制内容は変更されることがあります。発送前に最新のイギリス税関または配送業者の情報をご確認ください。
これらの食品を送ってしまうと、税関で確実に没収・廃棄処分となります。送る前に必ず成分表示などを確認する習慣をつけましょう。
【意外と見落としがち】条件付きで送れる・または送れない可能性がある品目
絶対的禁制品ではないものの、発送に際して特別な条件や手続きが求められたり、利用する配送サービスによって扱いが異なったりする「グレーゾーン」の品物が存在します。
これらは知らずに送ると、通関で保留になったり、返送されたりする原因になりやすいものですので、以下の点に注意してください。
リチウムイオン電池
スマートフォンやノートパソコン、デジタルカメラ、携帯ゲーム機などに含まれるリチウムイオン電池は、航空危険物に該当します。
ただし、「機器に内蔵されている」または「機器に同梱されている」状態であれば、個数や容量の制限内で発送が可能です。電池単体での発送は原則としてできません。
アルコール飲料
商用と個人利用では制限が異なりますが、ビールやワインなどのアルコール飲料を送ることは可能です。
ここでは、個人向けの制限についてご紹介します。
① 自分で消費する場合
・750mlボトル×24本まで(個人消費として妥当な数量)
・インボイスには「個人使用目的、転売不可(For Personal Use, Not For Resale)」と記載してください。
② 贈り物として送る場合(かつ貨物の価値が39ポンド未満)
・アルコール度数22%以下の場合:ワイン2リットル、その他の酒類1リットルまで
・アルコール度数22%を超える場合:すべての酒類で1リットルまで
・インボイスには「贈り物(Gift)」と記載してください。
※贈り物としての条件を満たす場合、輸入関税および輸入VATが免除される対象となります。
上記の制限を超える場合は、商用輸入として扱われ、法人向けの要件に従う必要があります。
医薬品・化粧品
処方箋医薬品は、処方箋のコピーや医師の証明書を添付すれば送れる場合があります。
しかし、市販薬やサプリメント、特定の成分を含む化粧品はイギリスの薬事法で規制されている可能性が高く、送らないのが賢明です。
現金・金券・貴金属
現金や商品券、トラベラーズチェックなどは多くの配送サービスで禁止されています。
貴金属も、保険をかけられる専門の輸送手段を選ぶ必要があります。
イギリスへの最適な海外発送方法は?配送サービスごとの特徴と選び方

送りたい品物の準備ができたら、次は「どのように送るか」という配送方法の選択です。
ここでは代表的な3つの選択肢をご紹介します。
【手軽で安い】日本郵便(EMS・国際小包・小型包装物)のメリット・デメリット
日本人にとって最も身近で利用しやすいのが、郵便局が提供する国際郵便サービスでしょう。
サービスは主にスピードと重量によって分かれています。
メリットとしては、以下のような要素が挙げられます。
| 料金の安さ | 国際クーリエに比べて費用を抑えられる |
| 利便性 | 全国の郵便局から発送が可能 |
| 多様なサービス | EMS(国際スピード郵便)、国際eパケット、国際小包(航空便・船便)など、用途に応じた選択肢あり |
その一方で、以下のようなデメリットも存在します。
| 配送日数 | 船便は数ヶ月かかることもあり、航空便でも国際宅配便(DHL、UPSなど)よりは時間がかかる |
| 追跡精度 | EMS以外のサービスでは、追跡情報が簡素な場合あり |
| 規制の厳しさ | リチウムイオン電池を含む電子機器など、引き受け条件が厳しい品物が多い |
コストを最優先し、時間に余裕がある場合に適した選択肢だといえるでしょう。
【速くて確実】国際宅配便(DHL・FedEx・UPS)のメリット・デメリット
「とにかく速く、そして確実に届けたい」というニーズに応えるのが、DHL、FedEx、UPSといった民間の国際宅配便です。
世界中に自社の航空・陸上輸送ネットワークを持ち、ドア・ツー・ドアでのスピーディーな配送を実現しています。
メリットとしては、以下のような要素が挙げられます。
| 圧倒的なスピード | 最速の場合、2~4営業日程度でイギリスまで配達可能 |
| 詳細な追跡システム | 荷物が今どこにあるのか、リアルタイムで詳細に追跡可能 |
| 手厚いサポート | 通関手続きのサポートやカスタマーサービスの体制が充実 |
| 柔軟な引き受け | 日本郵便では扱えない品物でも発送可能な場合あり |
その一方で、以下のようなデメリットも存在します。
| 料金の高さ | スピードとサービスの質に比例して、料金は日本郵便よりも高額 |
時間的価値を重視する場合や、高価な品物、ビジネス書類などを安心して送りたい場合には、最適な選択肢です。
【規制品対策もお任せ!】オンラインで完結!リーズナブルな価格の「ポチロジ」
「郵便局の手軽さと、クーリエの安心感のいいとこ取りがしたい」
「禁制品の確認や書類作成が不安」
そんな悩める方におすすめしたいのが、株式会社ビィ・フォアードが提供するオンライン国際配送サービス「ポチロジ」です。
このサービスは、オンラインで見積もりから申し込み、決済までが完結する手軽さが魅力です。
DHLやFedExといった大手クーリエと提携し、質の高い配送サービスを個人でも利用しやすいリーズナブルな価格で提供しています。
最大の強みは、海外発送のプロフェッショナルによる手厚いサポート体制にあります。
荷物の内容を事前に伝えれば、専門スタッフがイギリスの禁制品・規制品に該当しないかをチェックしてくれるため、税関トラブルのリスクを大幅に軽減できるのです。
また、海外発送で最もつまずきやすいインボイスの作成もサポートしてくれます。
初めて海外へ荷物を送る方や、送る品物が規制に触れないか心配な方にとって、これほど心強いサービスはないでしょう。
面倒な手続きはプロに任せ、安心して大切な荷物を送り届けたい方に最適な選択肢です。
トラブル回避!イギリス発送前の最終チェックリスト

ここでは、荷物を無事にイギリスの受取人の元へ届けるため、絶対に押さえておくべきポイントを具体的に解説していきます。
【最重要】インボイス・税関告知書の正確な書き方とポイント
インボイス(商業送り状)や税関告知書は、荷物の「パスポート」のようなものです。
ここの記載が曖昧だったり、不正確だったりすると、即座に通関保留となり、大幅な遅延やトラブルの原因となるため、細心の注意を払って作成しましょう。
インボイス作成におけるポイントは以下の通りです。
| 言語は必ず英語で | 日本語での記載は不可 |
| 内容品は具体的かつ正確に | 「誰の」「どんな素材の」「何」が「何個」入っているか、分かるよう記載 |
| 数量と価格を正確に | 中に入っている品物すべての数量と、それぞれの単価、合計金額を正直に記載 |
| HSコード(国際的な品目分類番号)の記載 | 記入しておくことで通関がスムーズに進む可能性が高い |
| 署名を忘れずに | 最後に差出人の自筆署名が必要 |
これらのポイントを守ることが、スムーズな通関への第一歩です。
関連記事:海外発送時のインボイスの書き方を徹底解説!インボイス(運送状)の注意すべきポイントと具体例付き
破損・水濡れを防ぐ!海外発送の正しい梱包(パッキング)方法
日本からイギリスまでの道のりは長く、その過程で荷物は様々な衝撃や環境の変化にさらされます。
「これでもか」というくらい頑丈に梱包することが、海外発送の基本だと心得ましょう。
ポイントは以下の通りです。
| 箱の選び方 | なるべく新品で厚手のものを選ぶ |
| 緩衝材が命 | プチプチ(気泡緩衝材)やエアークッション、バラ緩衝材などを使用 |
| 隙間をなくす | 丸めた新聞紙や緩衝材などを使い、箱を振っても中身がカタカタ動かない状態まで、隙間を完全に埋める |
| 水濡れ対策 | 個別にビニール袋に入れてから梱包すると安心 |
| 頑丈な封 | 強度のある布製やOPP製のガムテープを使う |
禁制品・規制品を送ってしまった場合のリスクとは?
「これくらいなら大丈夫だろう」「見つからないだろう」という軽い気持ちで禁制品や規制品を送ってしまうと、後で大きなトラブルに見舞われる可能性があります。
ルールを破った場合に起こりうる以下のようなリスクを正しく理解し、発送前のチェックを徹底しましょう。
税関での没収・廃棄
禁制品や申告内容と異なる品物が見つかった場合、その場で没収され、差出人に連絡なく廃棄処分となります。荷物は二度と戻ってきません。
差出人への返送
没収は免れても、輸入が許可されずに日本へ返送される場合があります。
この際、往復の国際送料が差出人に請求されるため、送った時の何倍もの高額な費用がかかることがあります。
大幅な遅延と追加料金
内容物の確認や書類の再提出などで通関が長期間ストップし、受取人に多大な迷惑をかけます。また、保管料などの追加料金が発生することもあります。
罰金や法的措置
麻薬や偽ブランド品、銃器など、悪質性が高いと判断された場合は、現地の法律に基づいて高額な罰金が科されたり、刑事罰の対象となったりする可能性もゼロではありません。
イギリス向けに送る際によくある質問
このセクションでは、特に多くの人が抱く疑問について、Q&A形式で具体的にお答えします。
発送前の最後の不安をここで解消し、自信を持って荷物を送り出しましょう。
Q1. 個人用のプレゼント(ギフト)でも関税やVAT(付加価値税)はかかりますか?
はい、かかります。これがブレグジット後のイギリス向け発送で最も注意すべき点の一つです。
「プレゼントだから税金はかからない」という考えは、現在のイギリスには通用しません。ルールは非常に厳格化されています。
Q2. 日本の市販薬やサプリメントは送れますか?
イギリスは医薬品の輸入に対して極めて厳しい規制を敷いているため、原則として「送るべきではない」というのが最も安全な答えです。
日本のドラッグストアで簡単に手に入る市販の風邪薬や痛み止め、胃薬、あるいは健康のためのサプリメントであっても、個人が送ることは非常に困難だと考えてください。
Q3. スマホやノートパソコン、ゲーム機などリチウムイオン電池を含む製品の送り方を教えてください
まず大前提として、リチウムイオン電池「単体」での発送は、ほとんどの配送サービスで禁止されています。
発送が可能なのは、あくまで「機器に内蔵されている」か「機器に同梱(同じ箱に入っている)」されている場合に限られます。
Q4. 荷物が税関で止まってしまいました。どうすれば良いですか?
まずは落ち着いて状況を確認し、手順に沿って対応しましょう。
荷物が税関で止まる主な理由は、「関税・VATの支払い待ち」「インボイスの不備」「内容物検査」などが挙げられます。
まずはイギリスにいる受取人に連絡を取り、配送業者から支払い通知や連絡が来ていないか確認してもらってください。
受取人に通知が届いていない場合、日本の差出人から利用した配送業者(日本郵便や国際宅配便業者)のカスタマーサービスに問い合わせて、現地の状況を確認してもらいましょう。
税関の判断には時間がかかることもあります。焦らず、関係者からの連絡を待ちましょう。
まとめ・安心してイギリスへ送れるポチロジの海外発送
イギリスへの海外発送を成功させるポイントは、以下の4つに集約できます。
【禁制品の確認】 危険物や食品など、送れないものを事前にしっかり把握する。
【税制の理解】 £39超のギフトには関税が、全ての荷物にVATがかかることを知っておく。
【正確な書類作成】 インボイスには、内容品と価格を具体的かつ正確に英語で記載する。
【適切な梱包】 長旅に耐えられるよう、頑丈で丁寧な梱包を心がける。
これらの手続きは、特に海外発送が初めての方にとっては複雑で、不安に感じることも多いでしょう。
そんな時こそ、オンライン国際配送サービス「ポチロジ」の活用をおすすめします。
ポチロジなら、オンラインで全ての手続きが完了する手軽さに加え、リーズナブルな価格で大手国際宅配便業者の高品質な配送を利用できます。
何より心強いのは、海外発送のプロによる「禁制品チェック」や「インボイス作成サポート」が受けられる点です。
専門家の助けを借りることで、税関トラブルのリスクを大幅に減らし、安心して大切な荷物を送り出すことができます。
この記事で得た知識と、ポチロジのような便利なサービスを賢く利用して、あなたの想いが詰まった荷物を、確実かつスムーズにイギリスへ届けましょう。


