日本からイギリスへ貨物を送る際に欠かせないのが「関税」の理解です。
関税は輸入品に課される税金で、国内産業の保護と税収の確保を目的として設けられています。
輸入する品目や原産国、政策変更などによって関税率は変わるため、最新の法令や規則などを参照し、自身が送ろうとしている貨物にどのくらいの関税率が適用されるのかを調べておくことが大切です。
本記事では、関税の仕組みや税率の種類、免税制度の最新情報、発送時の注意点までをわかりやすく解説します。
関税とは?どんな仕組みで課税される?
関税とは、外国から輸入される物品に課される税金であり、輸入者(受け取り側)が支払う義務があります。
たとえば日本からイギリスへ商品を送る場合、輸入者が申告した内容に基づいて関税額が算出され、税関では申告内容の審査や必要に応じた検査が行われます。
貨物が現地に到着し、税関を通過する際に発生する税金であるとおさえておきましょう。
⚫︎関連記事:関税はどんな仕組みで課税される?税率の種類と計算方法、支払手続きについて
イギリスにおける関税制度

イギリスにおける関税制度は、UKグローバルタリフと呼ばれる独自制度です。
EU離脱に伴い、イギリス独自の関税制度として、2021年1月より適用が開始されました。
次に、イギリスにおける関税制度を詳しく見ていきましょう。
イギリスの関税率の種類
イギリスでは、輸入品に対してUKグローバルタリフの税率が適用されます。
UKグローバルタリフの税率は、WTOルールに基づいて最恵国(MFN)待遇税率を適用したものです。
上記のほかに、開発途上国貿易制度(DCTS)・自由貿易協定に基づく特別税率措置により、特恵税率が適用されるケースもあります。
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イギリスの関税の課税方法/課税基準
イギリスでは、品目に応じて従価税・従量税・併用税のいずれかが適用されます。
ほとんどの輸入品は従価税が適用され、一部の食品などには従量税、または併用税が適用されます。
課税基準は、CIF価格にロイヤルティーやコミッションなど足した原則取引価格です。
イギリスへの輸送時に関税のほかにかかる税金・手数料

イギリスへ貨物を輸送する際、関税のほかにもいくつかの税金や手数料が発生します。
代表的なものが「付加価値税」「物品税」の2つです。
以下では、それぞれの税金・手数料の概要について詳しく解説します。
付加価値税
付加価値税(Value Added Tax/VAT)は、EU諸国をはじめ多くの国で導入されており、日本の消費税と似た性質の税金です。
生産・流通・販売など複数の段階で発生し、輸入の際には、通常消費税に相当する付加価値税を通関時に支払います。
税率は、原則として国内消費と同じく標準税率20%・軽減税率5%・ゼロ税率0%で、CIF価格に関税や物品税、ロイヤルティーやコミッションなどの経費を足した価格に課税されます。
物品税
物品税は、アルコール飲料やたばこ製品、重油や軽油類などの燃料に対して課される税金です。
貨物がイギリスに到着した時点で課せられ、税率は品目によって異なるため、英国政府のWebサイトなどで事前に確認しておくと安心です。
イギリスの関税制度における免税枠
イギリスでは、輸入される商品の金額や目的に応じて、関税が免除または軽減される制度が設けられています。
一例として、展示会やオークションなどを目的とした一時輸入、加工後に再輸出される貨物などは関税・VATの減免が適用されるケースがあります。
ただし各種要件を満たしたうえで、減税・免税の請求を行う必要があります。
イギリスへの海外発送時の注意点
イギリスへ貨物を発送するうえでは、関税以外にもさまざまな規制や書類上の注意点があります。
よくあるトラブルとして、申告書類の記載ミスや不備によって通関が遅れたり、課税金額が変動したりするケースも少なくありません。
以下では、発送前に確認すべき代表的なポイントとして、「必要書類の準備」と「禁制品・規制品の把握」を中心に解説します。
送り状・インボイスなどの必要書類
イギリスへ貨物を輸送する際には、送り状・インボイス・税関申告書・内容明細書などの書類を準備する必要があります。
これらの書類には、商品名・数量・単価・原産国・HSコード(品目分類番号)などを正確に記載しなければなりません。
誤った記載や記入漏れなどがあると、税関での確認作業が長引くだけでなく、通関遅延や追加課税の原因となることもあります。
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⚫︎関連記事:海外発送時のインボイスの書き方を徹底解説!インボイス(運送状)の注意すべきポイントと具体例付き
海外発送が制限されている禁制品・規制品
禁制品とは、国際条約などにより多くの国で共通して輸出入が制限されている物品のことです。
たとえば、ワシントン条約で規制されている象牙、危険物として禁止されている容量の大きなリチウム電池などが該当します。
また、規制品は国ごとの法律で輸出入が制限されている物品のことで、一部の食料品やアルコール飲料、医薬品など、自国の産業や国民の健康を守るために定められています。
禁制品・規制品に該当する荷物を発送した場合、税関で物品が没収されたり、場合によっては罰金や法的措置を受けたりすることもあるため、十分に注意しなければなりません。
⚫︎関連記事:イギリスに送れないもの一覧|禁制品と発送方法の注意点
関税・物品税のほかにVAT(付加価値税)の存在
イギリスへの輸入時には、関税・物品税とは別に、越境ECや継続的に販売する事業者はVAT(付加価値税)登録が必要になるケースがあります。
VATは、日本における消費税と同じく間接税として課税されており、イギリスの消費者や法人への販売時にかかります。
イギリスのVATには、標準税率(20%)・軽減税率(5%)・ゼロ税率(0%)と、3種類の税率が設けられており、品目によって適用される税率が異なります。
なお、日本国内の事業者であっても、イギリスの消費者や法人向けに販売をするうえでは、VATの納税にあたり、VAT登録および税務申告が必要となる点に注意しましょう。
●関連記事:関税・消費税・VATの違い|個人輸入・越境ECで失敗しないための基礎知識
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参考リンク



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