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ー 海外輸送お役立ちコラム ー

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LCLとは? FCLとは? 海外輸送の選び方およびLCLとFCLそれぞれのメリット・デメリットを徹底解説!

コンテナ船 海外輸送ノウハウ
コンテナ船

海外輸送を検討する際に、LCL(Less than Container Load)とFCL(Full Container Load)のどちらを選ぶべきか迷うことはありませんか?

どちらも国際輸送においてよく使われる方法ですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、輸送量やコスト、かかる時間などの違いを理解して最適な選択をすることが重要です。

本記事では、LCLとFCLの基本知識からそれぞれの違い、メリット・デメリット、さらには状況に応じた選び方までを詳しく解説します。

初めての海外輸送でも安心して最適な方法を選択できるよう、具体的な情報を提供しますので、ぜひ最後まで読んで参考としてください。

LCLとFCLの違いとは?

LCLとFCLは、どちらも国際輸送で頻繁に利用される方法ですが、その違いを理解していないと不適切な選択をしてしまうかもしれません。

ここでは、LCLとFCLそれぞれの基本知識と輸送手順の違いを詳しく解説します。

積み上がったコンテナ

LCL(Less than Container Load)とは?|混載輸送の基本知識

LCL(Less than Container Load)は混載輸送とも呼ばれており、1つのコンテナを他の荷主と共有し、輸送コストを分担することで経済的です。

LCLでは、複数の荷主の貨物が1つのコンテナにまとめられ、混載されるため、コンテナ全体を埋める必要がありません。

20フィートのコンテナの容量も満たせない、少量の貨物を効率的に輸送する際に適しており、1つのコンテナに様々な種類の荷物が詰められるのが特徴です。

小型貨物や年に数回の不定期な少量貨物、少量の試作品やサンプルを送る際に、小口輸送のLCLを利用することで効率的に輸送できます。

FCL(Full Container Load)とは?|コンテナ輸送の基本知識

FCL(Full Container Load)はコンテナ輸送とも呼ばれており、コンテナ1本分のスペースを依頼者様1人でコントロールできるため、融通が利き、貨物の安全性が高い輸送方法です。

通常、20フィートコンテナと40フィートコンテナが使用され、大量の貨物を一度に輸送する大企業や大量輸出入を行う事業者にとって効果的な手段です。

FCLでは、貨物が一度コンテナに積み込まれると、そのまま目的地まで輸送され、他の貨物と混載されることがないため、輸送中の混乱を避けられます。

FCLは、特に大口輸送や高価値の大型貨物を輸送する際に最適です。

LCLとFCLの輸送手順の違い

LCLとFCLでは、輸送手順にも違いがあります。

LCLの場合、複数の荷主の混載輸送であるため、複数荷物の搬入確認から、船荷証券の作成、混載、積み替え、そして最終的なデバンニング(荷卸し)まで、一連の作業はフォワーダー(NVOCC)が対応することになります。ポチロジもNVOCCの一つです。

ポチロジの提供するLCL混載輸送サービスは、お問い合わせから配送までの手順が下記画像のようになります。


お問い合わせから配送までの手順(LCLの場合)
お問い合わせから配送までの手順(LCLの場合)

一方、FCLは依頼者様1人でコンテナ1つ全体を専有します。

FCLの場合、お問い合わせから配送までの手順は下記3パターンに分かれます。

  1. 船腹のスペース(space)のみ手配する場合(※Booking No.のみ取得)
  2. 空バンピック、依頼者様指定のバンニング場所までドレージ、CYまでのドレージ、台貫、通関、船積を手配する場合
  3. 空バンピック、ポチロジ指定のバンニング場所にてバンニング、CYまでのドレージ、台貫、通関、船積を手配する場合

パターンによって手順やコストが異なりますので、詳しくはポチロジまでお問い合わせください。

LCL混載輸送のメリット・デメリット|コスト効率とリスクと納期を比較

LCLには、少量の貨物を効率的に輸送するための多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。

ここでは、LCLのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

LCL混載輸送のメリット・デメリット

LCLのメリット1:小口輸送のコスト効率が良い

LCLの大きなメリットは、少量の貨物でもコスト効率が高い点にあります。

1つのコンテナを他の荷主と共有するため、輸送コストが分担され、コンテナ全体を専有する必要がない場合に非常に経済的です。

特に、輸送量が少なくても定期的に出荷を行う企業にとって、LCLは非常に有利な選択肢となるでしょう。

LCLのメリット2:デバンニングの手間が不要

LCLを利用する場合、荷卸し(デバンニング)の手間が軽減される点もメリットです。

LCLでは、他の荷主とコンテナを共有するため、通常は専用の倉庫や業者が荷物を仕分けし、最終目的地まで配送されます。

このため、自社での荷卸し作業が不要となり、時間と手間を節約できます。

特に、小規模な事業者や専用の倉庫がない企業にとって、このメリットは大きいです。

LCLのデメリット1:貨物損傷のリスクが高い

LCLのデメリットの一つは、貨物損傷のリスクがFCLよりも高い点です。

LCLでは、複数の荷主の貨物が同じコンテナに混載されるため、異なる種類や性質の荷物が一緒に輸送されるため、貨物の損傷リスクがFCLよりも高くなる可能性があります。。

複数の荷主の貨物が1つのコンテナに混載されることにより、他の荷主の荷物による影響を受けやすく、適切に梱包されていない場合、破損や汚損のリスクが高まります。

また、LCLの貨物は、出荷地と到着地の間で複数回の積み替えが発生することが多く、その過程での取り扱いミスや過度な振動が原因で損傷が生じる可能性もあるでしょう。

そのため、特にデリケートな商品や高価な商品を輸送する際には、頑丈かつ衝撃を和らげるような対策を梱包時にするなどの対応が求められます。

LCLのデメリット2:貨物受取りに時間がかかる

LCLのもう一つのデメリットは、貨物受取りに時間がかかることです。

LCLでは、複数の荷主の貨物が同じコンテナに混載されているため、到着地での仕分け作業が必要となります。

この仕分け作業に時間がかかる場合があり、FCLに比べて貨物の受け取りが遅れることがあります。

また、港に到着してから他の荷主の貨物と一緒に処理されるため、通関手続きや倉庫での保管にも時間がかかることがあるのです。

特に、納期に厳しいビジネスでは、LCLを選ぶ際にこの点を考慮する必要があります

FCLコンテナ輸送のメリット・デメリット|安全性とコストのバランス

FCLには、大量の貨物を一度に安全に輸送するためのメリットが多くありますが、その分コストや手続き面でのデメリットも存在します。

ここでは、FCLのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

FCLのメリット・デメリット

FCLのメリット1:大量輸送の安全性が高い

FCLの最大のメリットは、貨物輸送の安全性が高い点です。

FCLでは、1つのコンテナを専有するため、貨物の安全性が非常に高く、他の荷物と混載されることがないため、損傷や紛失のリスクを大幅に減らせます。

貨物の取り扱いがより慎重に行われ、損傷や紛失のリスクが大幅に低減されます。

また、専用のコンテナを使用することで、輸送中の環境条件(温度、湿度など)を一定に保つことができ、特に高額商品や取扱いがデリケートな商品の輸送に適しています。

FCLのメリット2:貨物受取りを迅速に行われる

FCLのもう一つの大きなメリットは、貨物受取りが迅速に行える点です。

FCLでは、コンテナ全体が単一の荷主のものとして扱われるため、到着地での仕分け作業が不要です。

これにより、港での荷下ろしから通関手続きまでの時間が短縮され、迅速な貨物受取りが可能となります。

このため、納期に厳しいビジネスや、スケジュールに余裕のないプロジェクトにおいて、FCLは非常に有利な選択肢となるでしょう。

FCLのデメリット1:貨物量によってコストが高くなる可能性がある

FCLのデメリットの一つは、貨物量によってはコストが割高になる点です。

FCLはコンテナ1つを単一の荷主が専有するため、コンテナを完全に満たさない場合でも、コンテナ全体の費用を支払う必要があります。

このため、FCLは大量の貨物を輸送する際に効果的ですが、コンテナが埋まらない容積の貨物を輸送する場合には、コスト面でLCLの方が適していることがあります。

したがって、少量の貨物を輸送する場合、FCLはコストが割高になるため、費用対効果を慎重に検討する必要があります

 FCLのデメリット2:バンニング後ドレージ手配が必要

FCLのもう一つのデメリットは、バンニング(積み込み)後にドレージ手配が必要になる点です。

FCLでは、貨物がコンテナに積み込まれた後、港から最終目的地までの輸送(ドレージ)を自社で手配する必要があるため、追加コストや手間がかかることがあります。

また、ドレージ業者の選定やスケジュールの調整も必要となり、物流管理の負担が増えることもあります。

そのため、FCLを利用する際には、事前にドレージ手配についての計画を立てることが重要です。ポチロジもドレージ手配のサービスを提供しますので、詳しくはお問い合わせください。

LCLとFCLの輸送方法の選び方|最適な選択をするためのポイント

LCLとFCLの選択は、輸送コストや期間に大きく影響します。

ここでは、それぞれの輸送方法がどのようなケースに適しているのか、また、選択時の分岐点について詳しく解説します。

LCLとFCLの輸送方法の選び方

 LCL混載輸送が適しているケース|少量貨物やコストを抑えたい場合

LCLが適しているケースは、主に少量の貨物を海外へ輸送する場合です。特20フィートコンテナを埋めるほどの貨物量がない場合適しており、輸送コスト削減を優先する企業におすすめです。

特に、中小企業や個人事業主が、コストを抑えつつ海上輸送を行いたい場合に有効です。

20フィートコンテナの容量にも満たない貨物の場合、LCLでは実際に使用したコンテナスペースに対しての料金を支払えばいいため、効率的な輸送がはかれます。

ただし、積み出しや受け取りの際に、他の貨物の集荷や仕分け作業が入り、場合によっては積荷量の関係から希望通りの船に乗らないこともあります。

そのため、納期に厳しい取引の場合、早めの出荷アレンジをするなどの対策が必要です。

FCLコンテナ輸送が適しているケース|大量輸送や高価値商品を扱う場合

FCLが適しているケースは、主に大量の貨物を一度に輸送する必要がある場合や、高価値商品を安全に輸送したい場合に適しています。また、納期厳守のプロジェクトにも最適です。

特に、大規模な企業や輸出入業者が、1つのコンテナを丸ごと利用して荷物を輸送したいときに有効です。

また、FCLは貨物の出荷と受取りを迅速に行えるため、スピードと効率が求められるビジネスに向いています。

さらに、商品価値が高く、破損や紛失のリスクを最小限に抑えたい場合においては、LCLと比べて少々輸送費が高くついても、安全性を考慮してFCLを選択する価値はあるでしょう。

LCLとFCLの選択基準|輸送コストと貨物量のバランスを考える

LCLとFCLを選ぶ際の重要な分岐点は、積載量とコンテナの大きさに関連しています。

基準となる20フィートコンテナの容量は31.7m31(2.3m×6m×2.3m)ですが、実際に積載可能な容量は25m3程度と言われています。

20ftと40ftコンテナの違いとは?適応サイズと重量を理解してますか?

1m3という小さな容量であれば、LCLの利用で間違いありませんが、LCLの方がお得な分岐点はどこなのでしょうか?

その答えは、一般的に25m3のおよそ半分の12m3あたりです。貨物量が12m3以上の場合、FCLがコスト効率的になると言われています

しかし、それは海上輸送費用だけの話であって、実際には下記の通りにそれ以外のコストも、積み地・揚げ地の両方分で考慮しなければなりません。

  • 海上輸送費
  • THC(Terminal Handling Charges):コンテナ取扱い費用
  • CFS(Container Freight Station):混載貨物取扱い費用(LCLのみ発生)
  • トラック費用

したがって、上記費用も考慮に入れて、総合的に判断することが重要です。貨物の容量が12m3前後となったときは、フォワーダーから正確な費用の見積もりを取ることをおすすめします

まとめ

LCLとFCLを選ぶ際は、単にコストだけでなく、コスト、輸送時間貨物の安全性も考慮する必要があります。

LCL混載輸送は、少量貨物をコスト効率よく送るための選択肢ですが、貨物の積み替えが発生するため、輸送中に破損リスクが高くなります。

一方で、FCLコンテナ輸送は1つのコンテナを専有するため、貨物の取り扱いが慎重に行われ、輸送の安全性が高まります。その上、大量の貨物を迅速かつ安全に輸送できます。その反面、FCLのコストが割高になる場合があります。

輸送貨物の状況に応じて、どちらが最適な選択肢であるかを慎重に検討し、容量が12m3あたりで判断に迷う場合は専門家に相談しましょう

海外発送サービスを提供しているポチロジでは、お客様の貨物量やスケジュールに応じた最適な輸送プランを提案します。少量から大量の貨物まで、安全で迅速な輸送を実現します。

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  1. m3=エムスリー ↩︎