海外に移住する方や、世界的に評価の高い日本製家電を海外の友人に贈る方など、家電を海外に発送したいシーンは意外と多くあります。
しかし、家電の海外発送は他の品目と比べて手続きが複雑になりやすく、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
この記事では、家電を海外発送する際の基本的な考え方から、リチウム電池の規制・発送の流れ・向いている家電の特徴・注意点・品目別の梱包方法まで紹介します。
家電は海外発送できる?

結論から言えば、家電は海外発送が可能です。
炊飯器・ドライヤー・ヘアアイロンといった日用家電から、スマホ・ノートPC・タブレットなどの電子機器など、多くの品目が世界各国に発送されています。
ただし、リチウムイオン電池を内蔵・付属する製品(スマホ・ノートPC・タブレットなど)は航空危険物に該当するため規制が設けられており、配送方法や送り先の国によっては発送不可となるケースがあります。
また、日本の家電は電圧100Vを前提に設計されているため、送り先の国の電圧環境によっては現地で使用できない場合がある点にも注意しましょう。
家電の海外発送が制限される理由
まず、リチウムイオン電池を含む家電は、輸送中の衝撃・ショート・高温によって、発火・爆発に至るリスクがあるため、IATA(国際航空運送協会)の規定により条件付きでの取り扱いとなっています。
また、一部の高性能な電子部品・精密機器は、軍事転用の可能性があるとして、外国為替及び外国貿易法に基づく輸出規制の対象となるケースがある点もおさえておきましょう。
そのほかに、国や地域ごとに家電の輸入条件が異なり、特定の製品カテゴリに輸入ライセンスが必要な国もあります。
家電を海外発送する際の流れ

次に、家電を海外に発送するまでの基本的な流れを、3つのステップで解説します。
家電の国際輸送をするにあたり、トラブルとなることがないよう、事前にしっかり手順をチェックしておきましょう。
送り先の輸入制限・禁止品目を調べる
まずは発送する家電が送り先の国で輸入制限・禁止品目に該当しないかを確認します。
前述のリチウム電池内蔵製品のほかに、Wi-Fi・Bluetoothなどを用いた無線通信機能つきの機器も国・地域による独自の制限が敷かれていることがあります。
関税の分類や税率についても、あわせてチェックしておくと安心です。
輸送業者・発送方法を選択する
次に、輸送業者や発送方法を選択します。
送り先の国・地域で受け入れている品目であっても、輸送業者が独自に定めるルールで、発送が禁止されている品目もあるため、事前に確認しておくべきです。
また、大型家電の場合にはサイズ・重量の制限によって、発送方法が制限されるケースもあるでしょう。
もし高額な機器を輸送する場合には、追跡サービスや補償が充実している発送方法を利用するのがおすすめです。
必要書類を作成して発送手配をする
海外発送においては、送り状・インボイスをはじめとする各種書類を作成することが必要です。
さらにリチウムイオン電池やリチウム金属電池などを含む電化製品の場合、IATAの規則に基づき、適切なUN番号や梱包指示を記載することが求められます。
UN番号は電池の種類、内蔵電池や同梱などの区分を示すもので、安全上の理由から厳格に管理されています。
ポチロジでは、送り状・インボイスなどの通関書類の作成から発送手配までを代行しているため、海外発送に慣れていない方でも安心してご利用いただけます。
海外発送に向いている家電の特徴

家電を海外発送するうえでは、輸入規制に抵触するかどうかのほかに、そもそも長距離の輸送に適しているかといったポイントもあります。
以下では、海外発送に向いている家電について紹介します。
リチウム電池を内蔵・付属していない家電
炊飯器・電子レンジ・ドライヤー・ヘアアイロン・電気ケトルなど、リチウム電池を使用しない家電は、航空危険物の規制対象外です。
特別なラベルや規定文言の記載も不要なため、比較的手続きをシンプルに済ませられます。
100V〜240V対応(ワールドワイド電圧対応)の家電
電源アダプターや本体の仕様欄に「INPUT: 100-240V」と記載されている家電は、変圧器なしで世界中のコンセントに対応できます。
これらはワールドワイド電圧対応と呼ばれる仕様で、海外発送後も現地でそのまま使用できます。
日本では100Vの電圧のコンセントが一般的ですが、世界的にみても100Vの電圧は珍しく、110Vや220Vなどを採用している国が多いです。
軽量・コンパクトで破損リスクが低い家電
重量・サイズが小さい家電、発送コストを抑えることが可能です。
また、大型家電や重量のある電化製品は、万が一輸送中に落下した際などの衝撃も大きく、コンパクトで堅牢な構造の製品ほど海外発送に向いているといえます。
家電を海外発送するうえでの注意点
家電を海外発送するうえでは、現地の電圧・周波数に適応しているかどうかを確認しておきましょう。
現地の電圧に対応していない場合、変圧器などを用いて適切に使用できるようにしなければいけません。
また、リチウム電池内蔵製品は、適切なラベルや規定の表記のほか、一つの荷物に同梱できる数などの制限も課されているため、IATAの定める規則をよく確認しておきましょう。
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【種類別】家電を海外発送する際の梱包方法
家電を安全に届けるためには、品目の特性に合わせた梱包が不可欠です。
以下では、主要な家電の種類別に梱包のポイントを解説します。
スマホ・タブレット
スマホ・タブレットは画面の破損や水濡れへの対策が最優先です。
画面への保護フィルムの貼付、ジッパー付きビニール袋による梱包などを行いましょう。
ノートパソコン
ノートパソコンは振動や衝撃への対策が必須です。
本体全体をプチプチで包んだあと、専用ケースやスリーブに収めるとより安心です。
また、ダンボール内で本体が動かないよう、四方を緩衝材でしっかり固定しておきましょう。
炊飯器・電子レンジ
炊飯器・電子レンジなどは、サイズが大きく付属品も多いため、分解梱包と二重梱包が基本です。
付属品は本体から取り外して個別梱包するほか、販売時の箱に梱包したうえで、さらに外箱で梱包すると輸送中の衝撃を抑えられます。
箱内の隙間は新聞紙・エアマットなどでしっかり埋め、輸送中に内部で破損しないように気をつけましょう。
ドライヤー・ヘアアイロン
ドライヤー・ヘアアイロンは、細い部品・ノズル・プレートが多く、折れ・曲がりに注意が必要です。
アタッチメントなどがあれば本体から取り外したうえで、プチプチで個別に保護しておくと安全です。
コード・電源ケーブルは無理に折り曲げず、緩やかに束ねてから収納しましょう。
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