輸入規制とは、海外からの貨物の輸入に際し、特定の品目の持ち込みを禁止・制限するルールです。
本記事では、輸入規制の概要と基本の仕組み、国別・品目別の禁止・制限ルールについてわかりやすく解説します。
海外の輸入規制とは?基本の仕組みを解説
日本から海外に貨物を送る際には、「輸入規制」に注意すべきです。
輸入規制とは、各国の法律や国際条約に基づき、国内への持ち込みが禁止されている品目(禁制品)や、特定の条件下でのみ輸入が許可される品目(規制品)を対象に設けられたルールのことです。
輸入規制のルールは国ごとに異なり、自国産業の保護、消費者の安全確保、生態系や自然環境の保全などの観点から、さまざまな品目に対して規制が設けられています。
禁制品と規制品の違い
輸入規制を正しく把握するうえで、禁制品と規制品の理解は必須です。
禁制品とは、原則として輸入が一切認められていない品目のことです。
国際条約によって禁止されているもの(ワシントン条約で国際取引が禁止されている象牙や、麻薬など)と、安全上の理由から禁止されている危険物(容量の大きいリチウムイオン電池など)が該当します。
一方、規制品とは、輸入自体が禁止されているわけではなく、特定の書類提出や認可、検疫手続きなどを満たせば輸入が可能な品目を指します。
⚫︎関連記事:海外発送で送れない禁制品とは?国別に送れない品目にも注意!
輸入規制の対象になりやすい品目リスト

具体的に輸入規制に注意すべき品目には、下記のようなものがあります。
ただし、これらはあくまでも一例で、国ごとにルールは大きく異なるため、送り先の国の規制を必ず確認しましょう。
食品・飲料
食品・飲料は、各国が定める食品安全基準・衛生基準などに基づき、規制されています。
肉類や乳製品を含む食品は、多くの国で規制対象となっており、一定の基準に則って加工されている品目しか認められないケースが一般的です。
とくにオーストラリア・ニュージーランドなど、検疫の厳しい国においては厳格な基準が設けられているため注意しましょう。
動植物製品
動植物由来の製品は、伝染病や害虫の持ち込みを防ぐ目的で規制されています。
たとえば、ペットフード、乾燥植物、木材製品などが対象となることがあります。
国によっては検疫証明書の提出が求められるため、事前の確認が不可欠です。
皮革製品
ヘビ・ワニなどの革を用いた皮革製品は、ワシントン条約(CITES)により輸入が制限されています。
対象品目の国際輸送には、CITES許可証が必要となり、許可を取得せずに輸送すると税関で没収される可能性があります。
⚫︎関連記事:ワシントン条約に違反するとどうなる?国際輸送のトラブル事例から見る原因と対策
楽器
象牙を使用したピアノ部品や、ブラジリアンローズウッド(ハカランダ材)を使用したギターなど、特定の素材を使用した楽器は、ワシントン条約により規制対象となります。
個人用途であっても、例外なく規制対象となるため、発送前に必ず条約上の扱いを確認しましょう。
医薬品・漢方薬
医薬品は、安全性の観点から、各国の法律で輸入が制限されています。
また、虎骨・麝香・木香などの動物・植物由来成分を含む漢方薬は、ワシントン条約により輸入が禁止されているケースもあるため事前の確認や許認可が必要です。
たばこ・葉巻
たばこ・葉巻などの嗜好品は、各国の法律によって輸入が制限されています。
多くの国で輸入可能な数量が制限されているうえ、輸入が認められていても、税率が高めに設定されていることもあります。
主要国における輸入規制

前述のとおり、輸入規制のルールには国ごとに大きく異なるため、実際に海外に貨物を発送する際には送り先の国の規制を調べる必要があります。
以下では、主要国における輸入規制について解説します。
アメリカにおける輸入規制
アメリカでは、一部の食料品や飲料品・医薬品・化粧品などが規制されています。
商品のラベルや成分表示が明確に記載されていないと、認められないケースもあるため注意しましょう。
また、たばこや電子タバコは、健康被害の観点からアメリカへの発送が禁じられている規制品です。
⚫︎関連記事:アメリカ(米国)に送れないもの一覧|禁制品と規制品の違い&発送方法のポイント
オーストラリアにおける輸入規制
オーストラリアは検疫が厳しい国であり、輸入禁止・規制品目が食品や動植物製品など多岐にわたります。
たとえば、肉や肉の入った食品、乳製品、卵、すべての果物・野菜、果物製品・野菜製品などは輸入が禁止されているほか、「”〇〇産リンゴ”」のような文字・イラストなどが入った段ボールも没収対象となる可能性があります。
そのほかに、動物・動物製品・動物の毛・羊毛などを輸送する際にも、オーストラリア税関や検疫課の特別な許可が必要です。
⚫︎関連記事:オーストラリア(豪州)に送れないもの一覧|送れる商品と送れない商品を徹底解説!
イギリスにおける輸入規制
イギリスは、もともとEU共通の輸入規制を敷いていましたが、EU離脱後は、従前よりも厳しい独自の検疫基準が設けられています。
生肉・加工肉などの肉製品、チーズ・ヨーグルトなどの乳製品、卵・蜂蜜などの動物製品、その他ほとんどの生鮮果物や野菜などの輸入が原則禁止となっています。
⚫︎関連記事:イギリスに送れないもの一覧|禁制品と発送方法の注意点
輸入規制に違反するとどうなる?
輸入規制に違反した場合、税関での差し止めのほか、返送・没収となるリスクもあります。
以下では、輸入規制に違反した場合のリスクについて解説します。
税関での差し止め
規制に違反した荷物は、税関での輸入検査時に差し止められます。
差し止め後、追加確認や調査が行われるため、配送期間は大幅に遅延します。
差出人への返送
輸入が認められない場合には、差出人に返送されるケースがあります。
返送にかかった費用も含め、差出人の負担となるため、追加で費用が発生します。
貨物の没収・処分
差出人に返送されず、その場で没収・処分となるケースもあります。
没収・処分となる場合でも、基本的に差出人への連絡はありません。
罰金の徴収・その他法的措置
重大な違反の場合や、悪質性が高いと判断された場合、罰金の徴収や法的措置がとられます。
刑事罰の対象となる可能性もゼロではありません。
輸入規制によるトラブルを防ぐ方法

輸入規制を理解しないまま、禁制品・規制品を送ってしまうと、思わぬトラブルにつながることもあります。
そのため、海外に貨物を送る際には、国際条約や送り先の国の規制内容をしっかり調べ、必要な許認可を得ることが大切です。
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