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アメリカ向け越境ECで売れている日本の商品は?成功事例やおすすめの配送方法もご紹介

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ネットショッピングが普及し、円安が続いている現在は、越境ECによって海外に進出する絶好のチャンスです。特にアメリカ合衆国のEC市場は中国に次ぐ規模で、今後も成長が見込まれています。

関連記事:越境ECでは海外発送がカギを握る!注意点や配送業者の選び方を解説

関連記事:中国向け越境ECで売れている日本の商品は?成功事例やおすすめ配送方法もご紹介

この記事では、アメリカで売れている日本の商品や成功事例を紹介します。さらに、アメリカ向けの越境ECで注意すべきポイントや、越境ECで特に重要となる配送方法についても解説します。

越境ECでアメリカへ自社の商品を販売したいと考えている事業主の方はぜひ参考にしてください。

アメリカの越境ECビジネスの可能性

アメリカ合衆国は、成長を続ける世界最大の市場で、EC市場の売り上げも右肩上がりです。

ECビジネスは、実店舗でビジネスを展開するよりも少ないリソースで進出できるので、それほどリスクを心配する必要はありません。

日本製品は長引く円安による割安感があるので、相対的に価格競争力が高まっており、日本の中小企業でも十分なビジネスチャンスがあります

アメリカ向け越境ECでの売れ筋日本商品ジャンル

アメリカ向けの越境ECで売れている日本の商品には、以下のようなジャンルがあります。

これらの商品は、現地では入手が難しいため、越境ECを利用して購入されることが多いです。なかには意外なものも含まれています。

自動車・オートバイのパーツ

ポチロジで輸送されたバンパー

日本車は、現地生産も含めアメリカで人気です。特にマニア向けの純正部品や特殊パーツは高い需要があります。1

日本車を海外へ輸出・販売する際には、左ハンドルにするなど現地仕様に変更しているのが通常ですが、マニアックな車のファンは、日本オリジナルのパーツを買い求めて改造するケースがあります。

日本独自のパーツはアメリカ国内ではなかなか手に入りません。日本から越境ECを通じて買い求める人が多く、安定して需要のあるジャンルです。

自動車・オートバイのパーツを販売する日本の越境EC「Be Forward Auto Parts」

おもちゃ・ゲーム・アニメ関連グッズ

おもちゃ・ゲーム・アニメなどをはじめとする日本のポップカルチャーはアメリカのみならず、世界中で人気です。

日本のアニメやドラマを見て、関連グッズや日本の文化に興味を持ち商品を買い求めるケースがありますが、海外では簡単に入手できません。

実際にeBayなどの海外のECサイトで、日本のアニメグッズなどが高値で取引されているケースがあります。恐らく日本からの直輸入が望まれています。

日本企業がアメリカ向けにビジネスを展開する上で、大きなチャンスのあるジャンルといえるでしょう。

アニメグッズの海外輸送事例

高級時計・カメラ

高級時計・カメラは新品も中古品もアメリカで人気

高級カメラや高級時計をはじめとする日本製の精密機器は、アメリカ市場でも評価が高く人気があります。

これらの商品は新品も中古品も人気です。日本で販売されている中古品は状態がよく、販売する店舗の信頼性も高いので、海外のユーザーから高い評価を得ています。

日本の伝統工芸品

大量に売れている分野ではありませんが、日本の伝統工芸品は海外で根強い人気を誇っているジャンルです。長い歴史によって培われてきた技術と選び抜かれた原材料を用いて作られた匠の品は、アメリカでも高い注目を集めています。

例えば、陶磁器(有田焼など)、ガラス工芸品(江戸切子など)、漆器(輪島塗りなど)、織物(西陣織など)は人気の伝統工芸品です。

関連記事:美術家シムラヒデミ様 「大きいサイズの美術作品を安心・低価格で海外発送できました」

インバウンドでも、日本の陶磁器や和服、茶道具、折り紙などの日本文化を体験する教室は、活況を呈しています。

伝統工芸品の海外輸送事例

アメリカ向け越境ECの成功事例

アメリカ向けの越境ECで成功している日本企業をいくつか紹介します。

いずれも日本ではそれほど知名度はありませんが、アメリカをはじめとする世界市場で大きな成果をあげています。

GLOKEN

Kendama World Cup Hatsukaichi – 1st place Bonz Atron

GLOKENは2012年に設立された一般社団法人で、正式名称は一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク。「けん玉で、世界をつなぐ」を合言葉に、『けん玉ワールドカップ』を毎年開催するなど、けん玉の世界的な普及に取り組んでいます。

海外への展開ではアメリカが最も早く、2014年頃からアメリカ各地のイベントに参加し始めました。

けん玉の普及を図るとともに、オンラインショップで海外向けに日本各地のけん玉を販売しています。

トラスト企画

トラスト企画アメリカ支店、爆誕!!!!

トラスト企画は茨城県下妻市に本社のある有限会社で、主に日産スカイラインGT-RやGT-Rなどのパーツを販売しています。

アメリカでは、日本車の熱狂的なマニアが存在し、JDMが人気です。

JDM(Japanese Domestic Market)とは、本来日本の国内市場を意味する言葉ですが、マニアの間ではアメリカで流通する日本車(アメリカ国内向けにカスタマイズされたもの)を日本国内オリジナルの純正部品を使って改造することを指します。

スカイラインGT-Rは海外にも愛好家が多く、JDMも盛んです。

トラスト企画は、入手が難しい日本製のパーツを海外に販売することで大きな成功を収めています。eBayに出店し、アメリカ・カリフォルニア州に現地法人も設立しました。

CD Japan

CD Japanは、株式会社ネオ・ウィングが日本商品を世界に向けて販売する越境ECサイトで、1998年から越境ECの先駆けとして海外販売を行っています。

海外のエリア別の売上では、32%が北米市場です。

日本のポップカルチャー(アニメ、漫画、音楽、映画など)に関連する商品を主にアメリカ市場向けに販売し、現在では月間550万ページビュー、50万人の登録会員がいます。

アメリカ向け越境ECを成功させるポイント

日本企業がアメリカ向けに越境ECを成功させるためには、日本企業ならではの強みを生かすこととアメリカの消費者の購買行動に沿ったマーケティングを展開することが重要です。

アメリカにはない商品ラインナップをそろえる

アメリカでは、すでにアメリカ国内の小売業者がECサイトを構築し、多くのユーザーが利用しています。そのような状況で越境ECを成功させるには、アメリカ国内では手に入らない日本独自の商品の品ぞろえを充実させることがたいへん重要です。

経済産業省の調査報告書でも、米国の消費者が越境ECを利用する理由は、上位から「比較的安い価格で商品を買えるため(43%)」、「国内にはないユニークな商品が欲しいため(36%)」、「好きなブランドや商品が国内で購入出来ないため(34%)」となっています。

越境ECでの成功事例からもわかるように、日本ならではの商品を販売することがポイントといえるでしょう。

参考:経済産業省|平成 28 年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)

多様な決済方法を導入する

アメリカでは、ECサイトが広く普及しており、ECで利用できる決済もさまざまな方法が用意されています。

最も利用されている決済方法はクレジットカードですが、日本に比べるとデビットカードの割合も高い傾向にあります。さらにペイパル(PayPal)や電子マネーなども増加傾向です。

購入を迷っている人の最後の一押しを促すためにも、さまざまな決済方法を用意することが重要です。

効果的なマーケティングを実施する

越境ECの成功には、単にECサイトを開設するだけではなく、マーケティング施策を組み合わせて、効果的に集客・売上の増大を図る必要があります。

ECビジネスでは特に、Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeなどのSNSの活用が効果的です。

SNS上で多くのフォロワーを抱えるKOL(Key Opinion Leader)はたくさんのユーザーに影響力を持っています。KOLとの連携によって、それほどコストと時間をかけずに自社商品を浸透できるかもしれません。

ニッチな市場を狙うのであれば、大物のKOLと提携する必要はないでしょう。フォロワーは少なくてもその分野で大きな影響力を持つインフルエンサーと協力すれば、コストパフォーマンスの高い効果を得られる可能性があります。

アメリカ向け越境ECの注意点

アメリカは日本企業にとって大きな魅力のある市場ですが、日本とは異なる法律・規制や商習慣などには十分注意しなければなりません。

アメリカ独自の法規制に注意する

日本国内にECサイトの本拠地を置いてアメリカ向けに越境ビジネスを展開する場合、もしトラブルなどで訴訟になれば、原則として日本の裁判所で日本の法律に則って裁判が行われます。

ただし、それはあくまでも「原則として」です。きわめて複雑で専門的な法律上の問題なので、ここでは詳細については省略しますが、場合によっては米国で裁かれる可能性がないとはいえません。

したがって、最低限必要なアメリカの法律やルールは理解しておく必要があります。

越境ビジネスを行う上で把握しておくべき主なアメリカの法律・ルールには以下のようなものがあります。

・FTC(Fair Trade Commission:連邦取引委員会)が定めるECのガイドライン
 Consumer Protection in E-commerce
・インターネット上で守るべき広告・マーケティングに関する規制
 How to Make Effective Disclosures in Digital Advertising | Federal Trade Commission
 Advertising and Marketing on the Internet: Rules of the Road | Federal Trade Commission
米国向けに越境ECを展開する際に把握すべき米国独自の法規制

アメリカの関税を理解する

国を超えて物品を輸出入する際には、関税が発生する可能性があります。関税は、輸入する国が国内の産業を保護するためなどに設定するもので、国によって、また品目によって税率が異なります。

アメリカの関税は「一般税率」、「特別税率」、「法定税率」の3つです。輸入元の国によってどの税率を適用するかが異なり、日本からの輸入では一部の品目をのぞき一般税率が適用されます。

関税は基本的には輸入する側(購入者)が商品を受け取る時に支払うべきものですが、ECサイト上で関税も含めた金額で決済することも可能です。

そのため、ECサイトでは、商品本体の価格だけではなく、送料や関税について明確に記載する必要があります。

ただし、商品価値が800USドル以下の個人輸入に関しては関税がかかりません。また、801ドル以上2,500ドル未満の小口貨物の場合、略式輸入として通常の貨物よりも簡易な通関手続きが適用されます。

アメリカ独自の禁制品がある

海外発送では、法律や条約によって送れないものがあり、禁制品と呼ばれています。

禁制品には万国共通で輸送が禁止されているものと、各国が独自で設置しているものの2種類があるので注意が必要です。

関連記事:海外発送で送れない禁制品とは?国別に送れない品目にも注意!

海外からアメリカへ送れないものの一例を以下に示します。

・たばこ、電子タバコ
・肉(生鮮、冷凍、加工肉含む)
・医薬品(MSDS2及び現地通関においてライセンスを求められるもの)
・化粧品(スプレー缶のもの、日焼け止め、香水、マニキュア含む)
・一部のアルコール飲料、お酒(アルコール濃度24%を超えるもの)
海外からアメリカへ送れないものの一例

アルコール飲料に関しては、まったく送れないわけではありません。個人向けの場合はビールかワインはアメリカへ発送できますが、ウィスキー(蒸留酒)はライセンスを持つ法人のみが輸出可能です。

アルコール類の輸入に関しては、各国に独自のルールや制限があります。

ポチロジは各国のルールに基づいたガイドラインを設けているので、アルコール類の海外配送を検討されている場合にはお気軽にご相談ください。

食品の輸出には事前登録が必要

越境ECを含め小売業者が「アメリカ向けに販売する」ことを目的として食品を輸出する場合、アメリカ食品医薬局(FDA)に事前に登録しなければなりません。

登録はオンラインでも可能です。

サイトにアクセスして、輸出する食品を製造した施設の責任者や所在地、食品の詳細、米国における代理人などの情報を登録します。

参考:FDA Registration of Food Facilities and Other Submissions

アメリカ向け越境ECでおすすめの配送方法

越境ECでは、国内での取引に比べて配送方法が特に重要です。

海外配送は、国内向けに比べると配送コストが割高です。また、「商品の到着が遅れた」、「届いた商品が破損していた」などのトラブルがないように留意しなければなりません。

以下で、アメリカ向け越境ECでおすすめの配送方法を紹介します。

EMS(国際スピード郵便)

EMS(Express Mail Service:国際スピード郵便)は日本郵便が行っている世界120の国・地域に配送するサービスで、重量30kgまでの荷物を配送できます。

小口貨物の海外配送に最も広く活用されている発送方法です。

ただし、貴重品(現金、有価証券、小切手、貴金属、信書、パスポート、宝石類・骨董品・重要美術品・未現像フィルムなど)などは送れません。

佐川急便(飛脚国際宅配便)

佐川急便は、世界220以上の国・地域にドア・ツー・ドアで配送する「飛脚国際宅配便」を展開しています。

運賃が0.5kg刻みで設定されていて、1梱包3辺合計260cm以内で重量50kg以内までの貨物が配送可能です。

ヤマト運輸(国際宅急便)

ヤマト運輸は、世界200を超える国・地域に「ドア・ツー・ドア輸送」が可能な「国際宅急便」を提供しています。

配送可能な貨物は、サイズの上限が縦・横・高さの合計が160cm以内、重さは25kg以内までです。

ポチロジ

「ポチロジ」は、株式会社ビィ・フォアードが提供する海外輸送サービスです。

重量0.5kg刻み(※1)で細かく料金設定がされているので、どんな商品でも比較的割安に商品を発送できます。

重量30kgを超える商品にも対応し、壊れ物や高級品などは発送前に梱包の相談も受けています。

他の国際宅配便サービスより配送料金が安いのも魅力のひとつです。

おすすめ配送方法の比較表

サービス名重量制限サイズ(3辺合計)日数
EMS〜30kg〜275cm3〜4日
佐川急便〜50kg〜260cm3〜5日
ヤマト運輸〜25kg〜160cm4〜6日
ポチロジ〜1,000kg(※2)〜660cm(※3)最短2日〜
※1 各箱毎に請求重量(容積重量・合計実重量のうち値の大きい方)を算出して合算されることになります。容積重量=縦(cm) × 横(cm) × 高(cm) ÷ 5,000
※2 パレットに未積載の場合は70kg
※3 パレット利用の場合は長さ300cm x 奥行200cm x 高さ160cm(3辺合計660cm)まで。パレットに未積載の場合は長さ120cm x 奥行80cm x 高さ80cm(3辺合計280cm)まで。

ポチロジはアメリカへの輸出に関して、豊富な経験を誇っています。

食品や精密機器、車・オートバイのパーツや楽器・絵画など、さまざまな商品の輸送実績があります。

アメリカ向け越境ECは日本ならではの品揃えが鍵

アメリカ向けの越境ECは、日本ならではの商品やアメリカでは買えないものを安く提供することが成功への鍵。現地消費者のニーズに応じた戦略的なマーケティングも不可欠です。州ごとに異なる法律や税金をしっかりと把握しておくことも重要です。

また、アメリカの消費者は配送品質、特に配送のスピードを重視する傾向があるので、どのような配送方法を選択するかも慎重に検討しなければなりません。

ポチロジは、他の国際宅配便サービスより配送料金が安く、日本郵便の海外配送サービスよりも速く配達が可能です。

アメリカ向けに商品の輸送を検討されている方は、ぜひポチロジにご相談ください。

  1. 「2023年に米国で最も売れた車ベスト20」日本車が半数を席巻。上位独占はピックアップトラック ↩︎
  2. Universal GATE(ユニバーサルゲート)海外向けSDS作成支援システム ↩︎