海外へ商品を発送する際に、HSコードに悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。
HSコードは、税関が関税や輸入規制を判断するために使う国際共通の品目分類番号であり、海外発送や越境ECでは非常に重要な情報です。
インボイスなどの必要書類にはHSコードの記載が求められ、正しく記載できていないと、通関の遅延や関税の追加課税が発生する可能性もあります。
本記事では、HSコードの意味や役割、仕組み、調べ方までを簡単にわかりやすく解説します。
HSコードとは

HSコードとは、国際貿易における商品の名称および分類を世界的に統一するために作られたコード番号です。
あらゆる品目が一定のルールに基づいて分類され、対応するHSコードが設定されており、通関の際には税関職員がコードをもとに、関税率や輸入規制の有無を判断します。
また、送り先の国や地域によっては、HSコードをさらに細分化したコードが使われることもあり、以下のような代表例があります。
- CNコード
- TARICコード
これらは、HSコードをベースに各地域独自の統計・関税管理のために細分化されたものです。
HSコードがあることで、税関職員は商品を迅速に分類し、適切な関税率を適用できるため、通関にかかる時間や工数の削減にもつながります。
CNコード・TARICコードとの違い
HSコードは6桁からなるコードで、世界共通で用いられています。
一方で、CNコードやTARICコードは、HSコードをさらに細かく分類したもので、EU圏において使用されています。
CNコードはHSコードの末尾に2桁の数字を足した8桁、TARICコードはCNコードの末尾に2桁の数字を足した10桁からなり、より具体的な品目を特定したうえで、原産地別の関税率などを判定するためのものです。
HSコードの役割
HSコードには、主に以下のような役割があります。
- 関税率の算出
- 輸入規制・禁制品チェック
- 統計データの集計
- 特恵関税の適用判断
HSコードの仕組み

HSコードは6桁の数字で構成されており、6桁のうちの上2桁を類(Chapter)、類を含む上4桁を項(Heading)、項を含む上6桁を号(Sub-heading)と呼びます。
それぞれ大分類・中分類・小分類のような区分となっており、桁数が増えるほど、定義が細分化されていく仕組みです。
たとえば男性向けのウールジャケットの場合、HSコードは610331となりますが以下のように分類されています。
- 61:衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る。)
- 6103:男子用のスーツ、アンサンブル、ジャケット、ブレザー、ズボン、胸当てズボン、半ズボン及びショーツ(水着を除く。)(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る。)
- 610331:ジャケットおよびブレザー(羊毛製又は繊獣毛製のもの)
なお、6桁目より後の番号については、各国が国内法に基づいて統計細分等の番号を設定することができます。
HSコードの調べ方
HSコードは、税関の公式サイトの輸出統計品目表を参照して調べることができます。
送りたい貨物について、商品や素材による分類を確認したうえで、該当するHSコードを特定します。
商品によっては材質や用途でコードが変わる点に注意しましょう。
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HSコードを間違えるとどうなる?
前述のとおり、税関では基本的にHSコードをもとに、輸入可否や関税率などを判断しています。
そのため、HSコードが誤っている場合には、納税すべき関税額の誤りや通関の遅延などにつながるおそれがあります。
以下では、HSコードを誤ったことで起きうるトラブルについて紹介します。
納税する関税額の誤り
HSコードが異なる場合、コードをもとに算出された関税額も誤ってしまいます。
なお、本来納税すべき額よりも少ない場合には、追徴課税に加え、過少申告加算税などのペナルティが課されるケースもあります。
税関保留による遅延・輸入拒否
税関で商品内容とHSコードが一致しないと判断された場合、通関保留となり配送が大幅に遅れる可能性があります。
禁制品や規制品に当たると判断されると、輸入拒否・返送となるケースもあるため注意が必要です。
特恵関税の適用対象外
HSコードの誤りにより、FTAなどに基づく特恵関税が適用されないこともあります。
本来受けられるはずの税制優遇を受けられなくなってしまうと、不要なコストが発生することにもつながるため、よく確認しておきましょう。
HSコードに関するよくある質問

最後に、HSコードに関するよくある質問と回答について紹介します。
HSコードはかならず記載しないといけない?
海外に貨物を発送する場合、原則としてHSコードの記載が必須です。
ただし、ポチロジのような発送代行サービスを利用する場合、代行業者側でかわりに記載してもらえるケースもあります。
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HSコードがわからない場合はどうする?
税関の公式サイトの輸出統計品目表を参照してもHSコードがわからない場合、最寄りの税関相談官に問い合わせる方法があります。
税関相談室は函館・東京・横浜・名古屋・大阪をはじめ、主要都市に設けられており、輸出入通関手続や税番・税率等に関する問い合わせに対応しています。
連絡先は税関公式サイト上に掲載されており、電話、またはメールによる問い合わせが可能です。
なお、ポチロジの海外輸送サービスでは、通関書類の作成から発送手配までを代行しているため、HSコードをお客様でお調べいただくことなく、海外への貨物の発送ができます。
同じ商品でもHSコードが変わることはある?
HSコードによる分類は、不定期に見直しが行われており、そのたびに輸出統計品目表の内容もアップデートされます。
具体的には新たな分類が追加されたり、既存の品目の分類の基準が変更となったりすることがあるため、同じ商品でも発送するタイミングによってHSコードが異なるケースがあります。
送る荷物のHSコードを調べる
以下の「HSコードを確認」ボタンから、発送の多い品物のHSコードを確認できます。HSコードを調べる際に、ぜひご利用ください。
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