国内外で人気の高いレジャーであるゴルフは、日本国内でのプレーはもちろん、海外のゴルフ場に赴いてのプレーもポピュラーなアクティビティとして定着しています。
ただ、ゴルフを海外でプレーするにあたって問題となるのが、どうやってゴルフ用品やゴルフバッグを海外に持っていくのかです。
航空機の荷物として運ぶか、国際宅急便を利用するか、または発送代行サービスを活用するか、発送方法によって利便性やコストが異なります。適切な方法を選択することで、トラブルや不必要な出費を回避し、海外でのゴルフを安心して楽しむことができます。
この記事では、ゴルフ用品やゴルフバッグを海外に発送する場合、どのようなポイントを知っておかなければならないのかについて、解説します。
日本人に人気の海外ゴルフ場とは
世界各国にゴルフ場は点在しており、地元のプレーヤーはもちろん、日本からわざわざ足を運んでその場所でゴルフを楽しみたいと考える人は少なくありません。
日本人に人気のゴルフ場としては、主に以下のような国や地域に集中しているのが特徴です。
東南アジア
東南アジアは、日本人に最も人気の高いゴルフ場を有している地域です。タイやベトナムは一般の旅行先としても人気が高い地域として知られていますが、有数のゴルフ場を利用できる点も高く評価されています。
東南アジアであれば交通費を安価に抑えられるだけでなく、ゴルフ用品を移動させるコストも安価に済ませやすいので、気軽に海外ゴルフを楽しむのに最適な場所と言えるでしょう。
以下は特に人気の高い東南アジアのゴルフ場をいくつか紹介します。
タイ
タイは、日本人ゴルファーにとって東南アジアで最も人気のあるゴルフ旅行先の一つです。バンコクやリゾート地のチェンマイ、パタヤなどにあるゴルフ場が高い評価を受けています。
- アルパインゴルフクラブ(バンコク)
1997年に開場したこのコースは、バンコク近郊にあり、タイ国内でもトップクラスの名門コースとして知られています。綿密に手入れされたグリーンと戦略的なレイアウトがゴルファーに挑戦を与えます。 - サイアムカントリークラブ(パタヤ)
パタヤ近郊に位置し、アジアでも有名なゴルフコースです。美しい自然に囲まれたコースで、PGAツアーなどの国際的なトーナメントも開催されています。
ベトナム
ベトナムは近年、ゴルフ場の開発が進んでおり、特にダナンやホーチミン、ハノイ周辺に多くの高品質なゴルフコースがあります。
- ダナンゴルフクラブ(ダナン)
海岸沿いにあるコースで、ダナンの美しいビーチとリゾート施設が近くにあります。リンクススタイルのコースで、風がプレーに影響を与えるため、戦略的なゴルフが求められます。 - BRGキングスアイランドゴルフリゾート(ハノイ)
ハノイ郊外に位置し、湖の島にある36ホールのゴルフ場です。自然の地形を活かした設計が特徴で、静かな環境の中でプレーを楽しめます。
アメリカ
アメリカは広い大陸を有している国ということもあり、有名なゴルフ場があちこちにあることで知られています。数々の大会もアメリカで開催されていることから、一度はアメリカでプレーをしてみたいと考えている方も多いでしょう。
アメリカはレジャーや留学先として人気が高いだけでなく、ビジネスの場としても知られています。レジャーとしてのゴルフはもちろん、ビジネスの一環としてゴルフ出張に出かける際も、アメリカのゴルフ場が選ばれることがあるでしょう。
以下は日本人に人気のあるアメリカの代表的なゴルフ場を紹介します。
Pebble Beach Golf Links(カリフォルニア州)
ペブルビーチ・ゴルフリンクスは、アメリカを代表するゴルフ場で、ゴルフの聖地とも呼ばれています。太平洋に面した壮大な景観を持つコースは、数々のメジャー大会(全米オープンなど)も開催されており、ゴルフファンにとって一度は訪れたい憧れの地です。
- 特徴:海沿いのリンクスコースで、特に7番ホールの美しいパー3は非常に有名。難易度も高く、挑戦的なホールが続きます。
- 所在地:カリフォルニア州モントレー半島
TPC Sawgrass(フロリダ州)
フロリダ州に位置するTPCソーグラスは、PGAツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催されることで有名です。特に17番ホールの「アイランドグリーン」は、世界で最も有名なホールの一つです。日本人ゴルファーにとっても、観光とゴルフの両方が楽しめる人気スポットです。
- 特徴:17番ホールの浮島グリーンは非常に挑戦的で、風や水がスコアに大きな影響を与える。
- 所在地:フロリダ州ポンテヴェドラビーチ
ヨーロッパ
東南アジアやアメリカに比べると日本人の数は減ってしまいますが、ヨーロッパ地域も多くのゴルフ場を抱えています。
冬はウインタースポーツ、夏はゴルフというレジャー空間が形成されているため、ゴルフリゾート産業が非常に盛んです。特に、スコットランドやアイルランドなどのゴルフ発祥の地から、スペインなどのリゾート地まで、さまざまなスタイルのゴルフ場が楽しめます。
以下は日本人に人気のヨーロッパのゴルフ場を紹介します。
St Andrews Links(スコットランド)
セントアンドリュース・リンクスは、「ゴルフの聖地」として世界的に知られており、ゴルフ好きにとって一度は訪れたい場所です。特に「オールドコース」は、世界最古のゴルフコースで、ゴルフの歴史を感じながらプレーできる場所として非常に人気です。
- 特徴:600年以上の歴史を持つリンクスコースで、風や自然の地形を活かした戦略的なプレーが求められます。オープン・チャンピオンシップも開催される世界有数のコースです。
- 所在地:スコットランド、セントアンドリュース
Ballybunion Golf Club(アイルランド)
アイルランドの西海岸に位置するバリートバン・ゴルフクラブは、リンクスコースの典型として知られ、風と自然を活かした難易度の高いレイアウトがゴルファーを引きつけます。日本人ゴルファーにも、その美しさと挑戦的な設計で人気があります。
- 特徴:大西洋に面した風の強いリンクスコース。海沿いの風景が美しく、戦略性が求められるホールが多いのが特徴です。
- 所在地:アイルランド、ケリー県
Valderrama Golf Club(スペイン)
スペイン南部に位置するヴァルデラマ・ゴルフクラブは、ヨーロッパを代表する名門コースで、1997年にはライダーカップも開催されました。気候も温暖で、一年を通してプレーが楽しめるリゾート地として、日本人観光客にも人気があります。
- 特徴:非常に手入れの行き届いたフェアウェイとグリーンが特徴で、挑戦的なホールデザインが多く、戦略的なプレーが求められます。特に、17番ホールは有名です。
- 所在地:スペイン、ソトグランデ
ゴルフ用品・ゴルフバッグを海外に発送する3つの方法
ゴルフ場は世界中に点在しており、現地ならではのプレーを楽しめるため一度は味わっておきたいところです。
日本から海外へゴルフをプレーしに行く場合、必要になるのがゴルフ用品ですが、現地にゴルフ用品やゴルフバッグを海外に持っていく主な方法として、以下の3つが考えられます。
それぞれの特徴を理解し、状況に応じた方法を選ぶことが大切です。
航空会社の預かりサービスを利用する
ゴルフ用品を海外に送る際、最もポピュラーなのが航空会社の預かりサービスを利用する方法です。LCCのような格安航空券を選ばない限り、航空会社は荷物預かりサービスの一環として、ゴルフバッグを別途預けられる窓口を用意しています。
特殊な形状のものでない限り、航空会社は問題なくゴルフバッグを預かることができます。手続きは他の荷物同様に出発ロビーで行えるため、事前に発送しておくような手間がかからないのが強みです。
自分のゴルフバッグを持っていくだけであれば、基本的には航空会社の預かりサービスを利用しておけば問題はないでしょう。ただし、重さやサイズによる追加料金が発生する場合もあるので、事前に航空会社の規定を確認しましょう。
参考記事:海外でゴルフがしたい!ゴルフバッグを持って行く際のポイント
参考記事:ゴルフバックを飛行機に預けたい!注意点や料金を解説
国際宅配便サービスを依頼する
航空会社にゴルフバッグを預ける場合、バッグを空港まで持っていかなければならないという手間がかかります。自宅などから直接海外にゴルフバッグを運びたい場合、国際宅配便サービスを依頼するという方法があります。
国際宅急便サービスを利用すると、所定の住所にゴルフ用品をあらかじめ輸送しておくことができます。しかし、全てのゴルフ場やホテルが荷物の受け取りに対応しているわけではないため、事前に発送先での受け取り可否を確認することが必要です。
発送代行サービスを利用する
ゴルフバッグを安全かつ速やかに海外へ送りたい場合は、専用の発送代行サービスを利用することもできます。提携している輸送事業者を介して、迅速かつ安全に発送を依頼できるため、安心して任せることが可能です。
個人での依頼はもちろん、複数人分のゴルフバッグをまとめて依頼することもできます。最近ではゴルフ用品をはじめ、スポーツ用品に特化した配送サービスを提供している事業者もあります。
ただし、発送人が関税のお支払いまで行う必要があるため、代理人のご手配含め現地で関税の対応ができるかどうかの確認が必要です。
ゴルフ用品・ゴルフバッグ運搬方法それぞれのメリット・デメリット
航空機の荷物として運ぶか、国際宅急便を利用するか、または発送代行サービスを活用するか、発送方法によってメリットやデメリットが異なります。
航空会社の預かりサービスのメリットとデメリット
航空会社の預かりサービスを利用してゴルフバッグを運ぶのは、3つの方法の中で比較的簡単で、荷物を空港まで持ち込み、そのまま預けるだけで済みます。
この方法では、チェックイン時にゴルフバッグを預けるだけで手続きが完了し、特別な準備が不要です。しかし、注意すべき点がいくつかあります。
- 重さの制限:ゴルフバッグには重さの制限があります。通常、23kgまでの荷物は無料ですが、重量が超えると追加料金が発生することがあります。出発前に航空会社の規定を確認しておきましょう。
- 破損防止のための梱包:荷物の取り扱いは必ずしも丁寧とは限らないため、ゴルフクラブが破損しないようにしっかりと梱包する必要があります。専用のゴルフバッグカバーを利用するのが望ましいです。
国際宅配便サービスのメリットとデメリット
国際宅配便サービスを利用してゴルフバッグを海外に発送する方法は、自宅から直接発送できるというメリットがあります。特に、現地でゴルフ用品が確実に到着している安心感を得たい場合には有効です。
- メリット:自宅から発送でき、現地での移動時にゴルフバッグを持ち運ぶ必要がありません。また、追跡番号を利用して荷物の状況を随時確認できる点も安心です。
- デメリット:配送先によっては荷物を受け取る時間や場所が限定されていることがあります。また、発送費用が高くなる場合も多いです。荷物の受け取り条件をしっかり相談しておくことが重要です。
発送代行サービスのメリットとデメリット
発送代行サービスは、ゴルフ用品やその他の大型スポーツ用品を扱う専門業者が提供するサービスです。ゴルフバッグを安全かつ迅速に送ることができるため、特に複数人でのゴルフ旅行や長期滞在時に便利です。
- メリット: 荷物の梱包から発送、現地での受け取りまで全てサポートしてくれるため、手間がかからず安心して任せられます。また、複数のバッグをまとめて発送する場合、コスト削減も期待できます。
- デメリット: 他の方法に比べてコストが高くなる場合があり、特に関税や現地の税制に詳しくない場合は、追加費用が発生するリスクがあります。
ゴルフ用品・ゴルフバッグを海外に発送する際の料金比較と節約方法
ゴルフ用品やゴルフバッグを海外に発送する場合、気になるのがその料金です。
ゴルフバッグを海外に送る際、費用は発送方法や目的地によって大きく異なります。いくつかの節約方法を知っておくと、コストを抑えられます。
航空会社の預かりサービス:無料または低料金で利用可能。ただし、預かり荷物の総重量制限を超えた場合は追加料金がかかります。
国際宅配便サービス:発送先に応じて1万円〜数万円程度の料金がかかる場合があります。東南アジアなど比較的近い地域であればコストは抑えられます。
発送代行サービス:コストは高めですが、梱包やトラブル対応などを含めた安心感が得られます。グループでの旅行や長期滞在の場合、コスト削減が可能です。
ゴルフ用品・ゴルフバッグを海外に送る場合の注意点&梱包対策
ゴルフバッグは、以上のような方法で簡単に海外へ発送することができます。ただ、ゴルフバッグの配送に際しては、以下の点に注意しておくことも大切です。
ポイントとしては、
- ゴルフ用品、ゴルフバッグの破損リスク
- スケジュール通りにゴルフ用品が届かないリスク
- 税関手続きや関税の支払いが必要になる場合がある
ゴルフ用品の破損するリスクがある
ゴルフバッグの海外発送は、ゴルフ用品が破損してしまうリスクがあるため注意が必要です。日本の配送業者とは異なり、海外での配送過程や、空港の荷下ろしなどで破損してしまう可能性が高いため、発送前に十分な梱包対策を施す必要があるでしょう。
ゴルフ用品は高価であるため、発送時に破損しないようしっかりと梱包することが重要です。以下のポイントに注意して梱包を行いましょう。
ゴルフバッグの外装:ゴルフバッグ全体を保護するためのハードケースや耐久性のあるソフトケースを使用することをお勧めします。特に海外輸送では、ゴルフバッグそのものが破損する可能性があるため、外装の強化が必要です。
ゴルフクラブの保護:ゴルフクラブのヘッド部分には専用のヘッドカバーを装着し、緩衝材を詰めて衝撃を吸収できるようにします。また、ゴルフクラブ全体を固定するためのストラップも利用しましょう。
ゴルフ用品が予定していた通りに到着しない場合がある
ゴルフバッグを海外発送する際、ある程度余裕を持って発送を依頼しないと、スケジュール通りにゴルフバッグが届かないリスクがあります。
国内発送に比べて、最短での発送や日時指定がその通りに遂行されない可能性が高く、普段通りに配送を依頼すると思わぬハプニングが起きるかもしれません。
安心してゴルフバッグの配送を任せたい場合には、十分な配達日数を確保して依頼するか、最短日数での発送を強みにしている配送会社へ依頼するように心がけましょう。
税関手続きや関税の支払いが必要になる場合がある
国際配送では、税関手続きや関税の支払いが必要になる場合があります。
ゴルフバッグを海外に送る際も例外ではありません。発送前に、目的国の税関に関する規定や関税率を確認しておくことが重要です。また、代理人様のご手配含め現地で対応できるかの確認も必要です。
- インボイスの記入:税関手続きには、荷物の内容や価値を示すインボイス(運送状)が必要です。正確に記入しないと、荷物が遅延する原因になります。
- 関税の支払い方法:関税は受取人が支払う場合が多いですが、発送者が事前に負担する場合もあります。どちらが負担するかを明確にしておくことが大切です。
関連記事:海外発送時のインボイスの書き方を徹底解説!インボイス(運送状)の注意すべきポイントと具体例付き
まとめ:予算や発送時の負担を考慮した方法で海外発送を検討しよう
この記事では、ゴルフ用品やゴルフバッグを海外に発送する際の注意点や、具体的なゴルフバッグの配送方法について紹介しました。
ゴルフバッグの配送は、航空会社に預けることで無料で配送は可能ですが、自身で手続きを行ったり、空港まで持って行ったりする負担がかかるし、重量が制限を超えると追加料金が発生することがあるため、注意が必要です。
ゴルフバッグを小さい負担で海外に発送したい場合には、国際宅配便サービスを利用するのも負担や手間が少ないです。料金も依頼する業者に応じて大きく変わってくるため、一度見積もりを取っておくのも良いでしょう。
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